そもそも価値観とはいったいなんなんでしょうか?
価値観というのは「何を良いと思うか?悪いと思うか?」、「何を優れていると思うか?劣っていると思うか?」、「どんなことや物に価値があると思うか?」の判断基準のことを言います。
人それぞれの価値観
人にはそれぞれの価値観があります。
・仕事が好きな人もいれば、働きたくない人もいます。
・宗教は良い物と思う人もいれば、悪い物と思う人もいます。
・お金は良い物と思う人もいれば、悪い物と思う人もいます。
このようにそれぞれの価値観が人間の世界には存在しています。
特に主義主張や宗教、お金の価値観に対して人は感情的になりやすく、対立することが多いです。
このような物は生きる上で重要なものですから、人生において重要な事や物ほど人々は争って優劣をつけようとします。
価値観が作られる過程
人間の価値観は、生まれ育つ家庭環境や社会環境に大きく左右されます。
例えば、宗教でイスラム教徒の人は、イスラム教の教えに基づいて、考え方が構築されるようです。
キリスト教徒の人はキリスト教の教えに基づいて、仏教徒の人は仏教の教えに基づいて考え方が構築されるでしょう。
国や民族によって宗教が違いますし、国や民族によって文化も違います。
つまり、人それぞれの性格や個性はあまり関係なく、人間の価値観は生まれ育つ家庭環境や社会環境に大きく左右されるのです。
つまり、自分の価値観を自分で選んでいません。
なぜなら、自分の生まれ育つ家庭環境や社会環境は自分で選べないからです。
たまたま、そのような価値観を持つ国や民族、家庭環境、社会環境に生まれたから、そのような価値観を持っているだけです。
価値観は民族や宗教などでみな違う
どのような人間になるかは生まれた家庭環境、社会環境によって決まるとも言えそうです。
もし仮に、僕たちが日本以外の国のどこかの家庭に生まれていたら、今とは違う価値観を持ち、違う人生を歩んでいたでしょう。自分の性格や個性に関係なくです。
価値観の優劣
価値観に優劣なんてあるのでしょうか?
例えば、お金をたくさん持っている人は優れていて、お金が少ない人は劣っているのでしょうか?
会社の社長は優れていて、会社の掃除の人は劣っているのでしょうか?
僕はそうとは思えません。
そもそも優劣というのは人間が創り出した幻想だと思います。
自分たちは優れていると言い、その他を劣っていると言うのは優越感があり、それを求めて優劣を創り出していると僕は思います。
他人より優れていたいという願望が価値観の優劣を創っているのです。
優劣というのは人間だけが持っているものなのかもしれません。
本質的に優劣なんて存在しないと僕は思っています。
優劣とは人間が創り出した思い込みだと思います。
僕たち人間の中では優劣はありますが、宇宙には優劣は存在しません。
価値観の優劣は本当にあるのでしょうか?